コンテンツ CONTENT

営業
時間
午前 9:00~11:30
午後 13:00~18:00
(最終受付17:40)
定休
日曜日・水曜日・祝日
駐車場
2台あり
当院の北東側
「宮前駐車場」
最寄
「河内松原駅」より徒歩10分

杖って何のために使うの?

街中で杖をついている人を見かけてことはありますよね?

杖の長さが身体に合っていなくて、逆効果になっている方も多く見かけます。

今回は杖って何のために使うの?長さは?などの知っているようで知らない杖についてやっていきましょう。

杖の種類

1. 片手杖(シングルキャニストック): 片手で持ち、反対側の足と連動して使用する歩行補助具。

2. 松葉杖(クラッチキャニストック): 両手で持ち、腋の下に挟んで体重を支える杖。

3. 軋轢杖(アクスピットキャニストック): 杖先に滑り止めのゴム製または金属製の軋轢杖先(クラッチ)が付いている杖。

4. 折りたたみ杖: 使わないときに簡単に折りたたむことができる便利な杖。

5. シート付き杖: 杖の一部が座席になっており、必要なときに座ることができる杖。

6. 脇杖: 上腕部のサポートを提供する特殊な杖で、肘から下を包み込むように装着されます。

今回は街中で見かける片手杖にスポットを当てていきます。

目的と役割

目的と役割:
- 歩行支援: 不安定な歩行やバランスの問題を補助し、安定性を向上させる。
- 負荷軽減: 負傷や手術の回復中、特定の部位への負担を軽減する。
- 疼痛緩和: 関節炎や慢性的な疼痛を抱える人に痛みを軽減する助けとなる。

使用すべき人

使用すべき人:
- 歩行困難な人: 年齢やケガによる歩行困難を抱える人。
- 負傷や手術後の回復中の人: 脚や足などの負傷部位への負荷を軽減するため。
- 関節炎や慢性的な疼痛を抱える人: 関節や筋肉への負担を軽減し痛みを緩和するため。

片手杖の適切な長さ

ここではT字型(T字グリップ)の持ち手の杖の説明になります。

大転子(骨盤のちょっと下の大腿骨の上の方の突き出た部分)の近くに持ち手を配置するのが一般的です。持ち手を大転子の位置に置くことで、手首や肩への負担を軽減することができます。また、適切な位置に持ち手を配置することで、歩行時のバランスや安定性も向上させることができます。ただし、微調整が必要な場合もあります。

大転子の見つけ方:両手で腰に手を当てて、そのまま真っ直ぐ太ももの外側を撫で下ろしていきます。太もものところに入ってすぐに骨に手が当たるので、そこが大転子になります。(あくまでも簡易的な取り方です。わからない時は必ず聞いてください。)

杖の長さが『長い』とどうなる? (見かける方は圧倒的に長すぎる人がほとんど)

片手杖の適切な長さ
1. 姿勢の乱れ: 長すぎる片手杖は、身体のバランスを乱す可能性があります。これにより、姿勢が崩れたり、歩行時に不安定になったりすることがあります。

2. 肩や腕の負担: 長すぎる片手杖では、腕や肩に余分な負担がかかる可能性があります。適切な長さでない場合、杖を使う際に無理な力がかかり、筋肉や関節に負担がかかることがあります。

3. 歩行の安定性の低下: 片手杖が長すぎると、歩行時の安定性が低下する可能性があります。適切な長さでないと、杖が正しく地面に接地せず、滑ったり転倒のリスクが高まることがあります。

杖のイメージは時代劇の影響なのか長い人がほとんど、「長いですよ」と声をかけると「杖は長い方がいいんじゃないの」との声。
杖もT字型とI字型があり、長いのはI字型(I字グリップ)になり持ち手の位置もT字型より上になります。(これも持ち手の位置はココというのがありますが、間違う原因となるので今回は載せません)

杖が『短い』とどうなる?

1. 歩行の安定性の低下: 片手杖が短すぎると、地面に対する支持力が不十分になり、歩行時の安定性が低下します。バランスを取るために不自然な姿勢や動作を強いられることで、転倒やけがのリスクが高まります。

2. 肩や腕への負担: 短すぎる片手杖を使うと、腕や肩に余分な負担がかかる可能性があります。杖が地面に近すぎるため、正しい歩行姿勢を維持するのが難しくなります。

3. 腰や膝への負担: 片手杖の短さが適切でない場合、腰や膝に負担がかかることがあります。杖が地面に対して十分な支持力を提供できず、身体への衝撃や負荷が増えることがあります。