足湯のすゝめ

『足湯のすすめ』を今するのか？と思うかもしれませんが、寒さが緩む今の時期に体調を崩しやすいので足湯は本当にオススメ。

お湯に足だけを浸す入浴法です。全身浴に比べて手軽で、服を脱ぐ必要もないため、気軽に楽しむことができます。

足湯は、足を温めるというシンプルな行為でありながら、全身に様々な良い効果をもたらします。その理由は、足が「第二の心臓」と呼ばれるほど、全身の健康と密接に関わっているからです。

1. 足は「第二の心臓」
足は心臓から最も遠い位置にあり、重力の影響で血液が滞りやすい場所です。
ふくらはぎの筋肉は、ポンプのように血液を心臓に戻す役割を担っています。
しかし、運動不足や長時間同じ姿勢でいると、ふくらはぎの筋肉が硬くなり、血液の循環が悪くなります。

2. 足湯による血行促進
足湯で足を温めると、足の血管が拡張し、血流がスムーズになります。
温かい血液が全身を巡ることで、冷え性やむくみが改善されます。
血行促進は、疲労物質の排出を促し、疲労回復にもつながります。

3. 全身のリラックス効果
足には、全身の臓器や器官につながるツボが集中しています。
足湯でこれらのツボを温めることで、全身の緊張がほぐれ、リラックス効果が得られます。
リラックス効果は、自律神経のバランスを整え、睡眠の質を高める効果も期待できます。

4. 内臓機能の活性化
足湯で足先を温めると、温まった血液が内臓に運ばれ、内臓機能が活性化されます。
内臓機能の活性化は、消化促進や免疫力向上など、様々な健康効果をもたらします。

5. 精神的な安定
足湯は、心身をリラックスさせ、ストレスを軽減する効果があります。
温かいお湯に足を浸すことで、心地よい感覚が得られ、精神的な安定につながります。

足湯用の容器： バケツ、洗面器、足湯専用バケツなど、足を浸けられる容器を用意します。
お湯： 40～43℃程度の少し熱めのお湯を用意します。
タオル： 足を拭くためのタオルを準備します。出来れば、バケツの下にひくバスマット又はバスタオル（床を濡らさないため）。
飲み物：水分補給をします。

お湯を準備： 容器に40～43℃程度のお湯を入れます。温度計がない場合は、少し熱めに感じられる程度が目安です。
足を浸ける： ゆっくりと足を容器に入れ、15～20分程度浸かります。
温度調節： お湯が冷めてきたら、熱いお湯を足し、温度を調節します。
リラックス： アロマオイルや入浴剤を入れると、リラックス効果が高まります。好きな香りを楽しみましょう。
足を拭く： 足湯が終わったら、タオルで足を丁寧に拭き、保湿クリームなどを塗ると良いでしょう。
保温： 靴下を履いたり、ブランケットをかけたりして、足元を温めましょう。

温度： 40～43℃が基本ですが、体調や好みに合わせて調節してください。
時間： 15～20分程度が目安ですが、無理のない範囲で調整しましょう。
場所: テレビを見たり、音楽を聴いたりしながら、リラックスできる場所で行いましょう。
水分補給: 足湯中は、汗をかくことがあるので、水分補給を忘れずに行いましょう。

食後すぐや飲酒後は避けましょう。→ 食後は消化のために血液が胃腸に集中します。足湯で血行が促進されると、消化に必要な血液が分散し、消化不良を起こす可能性があります。また、飲酒後は血管が拡張し、血圧が下がりやすくなります。足湯でさらに血行が促進されると、めまいや立ちくらみを起こす可能性があります。

体調が悪い時は無理をしないようにしましょう。→ 足湯は血行を促進し、体力を消耗する場合があります。体調が悪い時は、症状を悪化させる可能性があります。

低温やけどに注意しましょう。→ 低温やけどは、比較的低い温度でも長時間皮膚が温められることで起こります。足湯では、熱いと感じなくても長時間同じ温度に触れていると、低温やけどを起こす可能性があります。※低温やけどとは、体温より少し高い程度の温度（40～60℃程度）のものに、長時間皮膚が触れ続けることで起こるやけどです。

持病がある場合は注意しましょう。→ 足湯は血行促進や体温上昇など、体に様々な影響を与えます。持病の種類によっては、症状を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。

冷えって本人の気が付かないことが多いです。

・隠れ冷え性
体の表面は温かいのに、内臓が冷えている状態です。
自覚症状がないことが多く、気づかないうちに体調不良につながることがあります。
ストレスや不規則な生活習慣が原因となることがあります。

・冷えに対する感覚の麻痺
長年の冷えによって、冷えに対する感覚が鈍くなっている場合があります。
特に高齢者に多く見られます。

冷えは、様々な症状を引き起こしますが、それぞれの症状が冷えによるものだと気づかないことがあります。現代ではエアコンなどで一年中温度が調整された空間で生活していることから、体温調整機能が低下している人もいます。この様に気が付かないうちに冷え性になっていたりするんです。

だからこそ足湯で冷えの改善が必要なんです。
足湯はちょっとという方は、お灸をしませんか？「もっと無理！」との声も聞こえてきそうですが一度やってみるといいものですよ。